「…今まで一人で居る方が楽な人が、急に誘う?何かあるでしょ。彼氏と喧嘩したから、話聞いてほしいとか?」
部長が鋭い人じゃなくて、良かった。
まさか私が律くんと付き合ってるなんて、誰も思わないもん。
「そうでしょ?最近の藤波さん、綺麗さが増したなと思ったのよ。肌艶がいいっていうか」
「そうですか?」
「隠してるつもりでも、藤波さんのこと私はよく見てるからね…」
嬉しい言葉をもらった。
申し訳ないけど、このまま嘘をつかせてもらおう。
「会えないのが寂しくて。向こうも忙しくて大変なのは分かってるんですけど」
「忙しいを理由にしちゃ、いけないわ。会いたいなら忙しくても会いに行く時間を作るのが、男ってもんよ」



