「藤波さん、この後どこか行く予定でもあるの?」
「はい。これから部長と、推し活します」
「は!?推し活?だから、私の分も有給取ってくれたの?」
律くんの報道があって、明らかに凹んでいたし、部長が休みを取っているところを見たことがなかったから、良い機会だと思った。
それに、会社の人と深く交流したことがなかったから、律くんのファンだという部長の素顔を、知ってみたくもなった。
〝藤波さん、ありがとねー。ちょっと元気出たわ〟と、私の腕に部長が頬擦りする。
勢いで会社を休んだけど、今まで友達が居なかったからか、推し活といっても何をするのか決めていないし、部長とプライベートな空間でどう話せば良いか分からない。



