せっかくの楽しい時間なのに、悪いことをしてしまったな。
くっついているのも段々と恥ずかしくなってきて、少し離れると、離れた分同じようにくっついてきた。
また離れると、同じようにくっついてきて。
長谷 律の方を見ると、ずっとこちらを見ていたようで、悪巧みを考える少年の表情をしている。
「…何ですか?」
「茜音ちゃん、友基の話しちゃって悪いなって顔してる」
「…だって今は長谷さんと居るので。昔の話しても、長谷さんの気分を悪くしちゃうだけだから」
「そうだねー。気分悪くなっちゃったかも」
ニヤッと笑って私の反応を楽しんでいるようで、まんまと罠に引っかかって〝本当にごめんなさい!〟と謝る私に、ジリジリと近づいてくる。



