四つん這いのまま頭を上げると、不敵な笑みを浮かべていて、〝待て〟と指示される。
これは…、犬?私、犬みたいに扱われてる。
ドキッ心臓が飛び出そうになった。
「…ワン」
「よし、良い子だ」
頭に置かれた手はポスっとバウンドして、すぐに離れた。
そして、今度こそ玄関に向かおうとするのをその場で見ていると、何かを思い出したようで、戻ってくるとポケットから携帯が出てきた。
芸能人の私物、こんな目の前で見れるなんて。
「連絡先、交換してなかった」
「…、あ。そうですね。携帯どこだ…」
カバンから携帯を出し、画面にQRコードを出して差し出す。
しばらく待っていると、〝律があなたを追加しました〟と表示されて、私の友だち欄に長谷 律が追加された。



