リリーが告白。
あのリリーが。

「リリーが告白!?」
「俺も言ってみて驚いた」
「無理だよ!!」
「冷てーなお前は。友達だろ」

おいおい。

「だってリリーよ!? いつも自信がなくて引っ込み思案で」
「そういう控えめな女がいいって奴もいる」
「魔法も使えないって、いつも下向いて歩いてるリリーが」

トレニアは自己評価が高過ぎてな。
俺じゃなかったら、疲れてる。

「そういうことじゃないの! リリーはきっと何も言えない」
「……だから頑張るんだろ」
「でも死んでる」
「それでもいいんだよ。リリーが言いたいんだから」
「……」