「惚れ薬を作って、クラスの女子に売ったら大儲けできるんじゃない?」 ある朝、友人のトレニアが言った。 「……アホか!」 「なんでよ!」 「惚れ薬あったら、あたしが使いたいよ!」 ここはラウネル。 山と森に囲まれた、小さな国。 あたしはリリー。 そして、あたしたちは魔女の卵。