ご先祖様の力を借りて。

放課後、お母さんと話していると、扉が叩かれた。

私は話すのをやめて、扉に向かう。

開けると、そこには海晴がいた。


「仕事が来た。数が多いので、忙しくなる。急いで行けるか?」

「すぐに行ける」


帰ってからすぐにお仕事に行けるように準備していたので、すぐにでも行ける。

私が答えると、海晴は驚いたような顔をした。

しかし、すぐに切り替える。


「なら出発だ。まずは難易度が低いものから片付ける」

「わかった」


頷いて、お母さんを憑依させる。

そのまま移動し出した海晴を追いかけて、走りだす。

お母さんの術を使って足を早くしているので、海晴の速さについていけている。

たまに海晴が振り返る時、私がついていけていることに驚いたような顔をした。

……ちょっと面白い。

そんなことを考えていると、海晴が止まった。

私も止まって、近くを見渡してみる。