ご先祖様の力を借りて。

『なら一緒に幽世に戻りましょう? 一緒の方がいいと思うわ』

『……うん、二人の方がいいよね。美霊、私たちは幽世に戻るからね』

「はい、わかりました……またきてくださいね」

『うん、もちろん』


二人に別れの挨拶をして、手を振る。

……少し寂しくなる。

かわりの人も来てくれるけど、やはり髪色が変わった時から一緒にいたから、いなくなるのは寂しい。


『それじゃあ行きましょうか』

『うん』


二人はそう言って、空気に溶けるように消えていった。

……いつも変わる時はこうして変わるけど、いつも不安になる。

消えていって、もう会えないんじゃないかって。

初めて見た時は、泣いて消えないでって叫んでしまった。

……随分前のことだけど、今でも思い出すと少し不安になる。

だいぶ慣れたから、落ち着いているけど。

そのまま、二人が消えた場所をじっと見つめる。

しばらくして、二つの人影が浮かび出てきた。