ご先祖様の力を借りて。

「調べることが得意な奴に調べてもらった結果、中央に強大な妖が発生していることがわかった。配下もおり、そいつらも普段の妖とは比べ物にならないほど強そうだったと、見た奴は言っていた」


……そんな奴が近くにいたのに、気づかなかったのか。

私はショックを受けて、少し落ち込む。

強大な妖が発生しているなら、気づくはずなのに……


「この強大な妖だが、別の日に見ると少し強くなっていることがわかった。このままにしておくと危険ということで、五家で協力して倒すことになった。ここまでで質問があるなら手を挙げてくれ」


発表していた人がこちらに聞くが、手を挙げる人はいない。

そのまま話を続けて、話しだす。


「まず、配下から減らしていくということになった。何個かのグループに分かれて、配下を倒すということだ」


そう言って、手に持っていた鞄から紙を取り出して、持ってきていたホワイトボードに貼り付けた。

あれは……遠くてよく見えないけど、グループ分け？

目を細めてよく見ようとすると、発表していた人が内容を話し出した。


「これはにグループ分けが載っている。もし変えたい場合は、教えてくれ。あ、未成年は入っていない。これまで通り、他の妖を倒してくれ」