ご先祖様の力を借りて。

窓口にいるのは優しいおばちゃんで、こちらに笑顔で話しかけてくれる。

おばちゃんの笑顔は不思議と疲れが吹き飛ぶ、不思議な効果がある。

そういう術を持っているのかなって、生徒の間で噂になってるみたい。

ちなみにこの情報は真弓様が教えてくれた。

……たまに姿が見えなくなるし、その時に聞いたのかな。

ご先祖様たちはいちおう、私から離れることもできる。

ただやっぱり私のそばにいいたほうが落ち着くのか、そばにいることが多い。


「はい、エビフライ定食」

「ありがとうございます」


お盆を受け取って、空いている席を探す。

まだ人も少なかったのですぐに見つけることができ、座ることができた。

その時、ちょうど鐘が鳴った。

すぐに「うぉおおおおおお!!」と言う声が近づいてきて、足音も聞こえてくる。

私はそれを無視して、エビフライ定食を食べ始める。

……外はさくさく、中はプリッとしていて美味しい。

ソースもついていて、つけると味が変わって飽きない。

エビフライを味わって食べ終わり、野菜のスープを食べ始める。

シャキシャキ感が少し苦手な……レタス? はくさい?

どっちかが少し入っていたけど、シャキシャキしてなかったので、美味しく食べられた。

デザートのぶどうゼリーは、味わって食べる。

すぐに食べ終わってしまったが、とても美味しかった。