ご先祖様の力を借りて。

『でも良かったね〜、話せて』

「そうですね、これから友達もできるかな……」

『できるよ、きっと!』

『そうです、きっとできます』


他のご先祖様も『できる』や『そうね、きっとできるわ』と言い、応援してくれる。

……よし、明日からクラスの人にできるだけ話しかけて、友達を作ってみよう。

ご先祖様の応援に勇気づけられて、そう決意する。

すぐにできなくてもいいから、少しでも仲がいいって言える人ができたらいいな。

そう考えながら歩いていると、いつの間にか更衣室に着いたみたいだった。

すぐに着替えて、食堂に向かう。

あ、でも今日は早めに終わったから、まだやってないかな?

少し心配しながら食堂をのぞいてみると、同じクラスの人たちが列を作っていた。

私はほっとして、列に並ぶ。

列はどんどん進んでいき、私の番はすぐにきた。


「何がいい?」

「エビフライ定食をください」

「はいよ、向こうで受け取ってね」