ご先祖様の力を借りて。

ご先祖様に聞かれて答える。

いつもより少ない四体くらいなら、弓ですぐに倒せる。

公園に移動する時間がもったいないし、実弓様の弓なら遠いとこからでも狙えるから。

そう考えていると、実弓様に話かけられた。


『美霊、早く行こ? 早めに行った方が、すぐ終わる』

「そうですね、行きましょうか。ご先祖様達もついてきてくれますか?」

『もちろんだよ。憑依を交代したくなったら教えてね?』

「はい、わかりました」


私は優幻様に返事をし、いつも持っている大切なものをもって部屋の窓から飛び出した。

スタッと着地して、公園に向かって走り出す。

私は妖を倒すために鍛えてるから、二階から飛び降りるくらいなら余裕だし、公園の近くに走るくらいも余裕。

……ご先祖様達はもっとすごいけど。

とくに円力華(えりか)様。

円力華様は身体能力を強化する術を使えて、妖も素手で殴り倒していたんだって。

さすがに私はそこまでのことはできない……さすがだと思う。

そんなことを考えていると、遠くに公園が見えてきた。

そこら辺の屋根に足音が出ないように飛び乗って、実弓様の弓を構える。