ご先祖様の力を借りて。

「俺いま術限界になってるんだけど、どうすればいい?」

「そうなの? ならあっちの方にいて、見学ね」

「オッケー」


クラスの人たちは協力しあって、術が使えない人たちを角で見学させてる。

……あ、この光景、さっき見た未来のだ。

気を引き締めて、集中する。


「「ガァアアアアー!!!」」

「攻撃ー!」


妖が扉から入ってきた途端、強化系の術を使う人が合図を出す。

攻撃系の術を使う人たちはいっせいに攻撃して、かなりのダメージを与える。

……これなら楽に倒せそう。

たまに術がぶつかって消えてしまうこともあるけど、とても少ない。

次は当たらないように気をつけて攻撃してって、指示を出してくれている人もいるから、すぐに倒せそう。

そう考えて安心した途端、扉がまた開いた。


「「「「ガァアアアアァァァー!!!」」」」

「増えた!?」