「そう言えば今日、他の五家の人たちと一緒に何かの発表を聞くんでしたっけ？」

『そうね、午後五時半くらいじゃなかったかしら？』

『最近妖が増えていることを調査した結果、何かわかったのかもしれませんね』


二人と話しながら、考える。

前から増えていた妖は今も増えていて、最近は増えた原因を探るために調査をしたと海晴が言っていた。

……何か悪いことが原因じゃないといいけど。

少し心配していると、寝室の扉が開いて優幻様と実弓様が出てきた。


『おはよ〜』

『おはよ』

「おはようございます。優幻様、実弓様」


私が挨拶するとこっちを見て、笑いながら手を振ってくれた。

二人はまだぼんやりしていて、眠たそう。

優幻様は今日は寝癖がなくて、珍しいなと思いながら、今日の発表のことについて聞いてみる。


「今日の発表のことを話していたんですが、優幻様と実弓様はどう思いますか？」

『今日の発表？　う〜ん、私は妖が増えていることの原因についてかなって思うけど』

『私も、同じ』

「やっぱりそうですよね」