『おかえり〜! ご飯おいしかった?』

「はい。今日はオムレツ定食を食べたんですけど、美味しかったです」

『いいな〜』


天見様はこちらをじっと睨んで、つぶやく。

他のご先祖様たちもこちらを羨ましそうにみてるし、ご飯の時にはいなくてよかったと思う。

流石にこれだけみられてる中で美味しくご飯を食べられる自信はない。


『じゃ、今日はどうする? もう寝ちゃう?』

「そうですね……疲れましたし、お風呂に入って寝ましょうか」

『わかったわ。今日も疲れたし、早く寝ましょうね』

「はい、すぐに戻ってきます」


ご先祖様たちに挨拶をして、もう一度部屋から出る。

パジャマには部屋に戻ってから着替えるつもりなので、何も持たずに出た。

大浴場は近くにあるので、すぐに着く。

他の人たちは仲のいい友達らしき人と一緒におしゃべりしながら入っているのを見ると、少し寂しくなる。

でも今は美味しいご飯を食べてきたので、ほんの少ししか気にならない。

……少しは悲しいけど。

できるだけ周りを見ないようにしながら体を洗って、お湯に浸かる。

温かいお湯は、浸かるだけで疲れが取れてリラックスできる。

少し浸かってお風呂から上がり、部屋に戻る。