私はうなずく。

だって私が話せるのは勉強のことくらいしかないから……

何を話せばいいのかわからないし。

海晴は戸惑いながらも、勉強のことを話し始めた。


「勉強はどこで習ったんだ?」

「ご先祖様たちに習った」

「……幽霊か?」

「うん」


うなずくと、ため息をつかれた。

……あ、術のことだから、言わなくてもよかったのかな。

幽霊関係の術ってばれるから。

……別にばれてもいいんだけど。

少し気まずい空気になったその時、鐘が鳴った。

あ……これが休み時間になった合図かな。

鐘が鳴ってくれたおかげで、気まずい空気が吹き飛んだ。

……でも話すことないし、静かなままだ。

教科書でも読んでるか……




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