隣の席に座っている海晴に挨拶して、席に座る。

一組は水真家、二組は木森家、三組は火和家、四組は土岩家、五組は金石家に所属している人のクラスで、分かれているらしい。

これじゃあ交流にならないと思うけど、もともと会ったこともなかったから会うだけでもいいと昨日貰った紙に書いてあった。

だからクラスにいる人たちはだいたい知り合いなので、私と海晴抜きで話している。

私は最近所属したし、海晴は当主の息子だから話すのは緊張するらしい。

……友達、できると思ったんだけどな。

私はひっそりと心の中でため息をつく。

すると、ガラガラと扉が開いた。


「おはよーございまーす」

「あ、先生。おはよ～」

「おはよー」


先生は教卓に立つと、手もとに持っていた紙をパラパラめくりだした。

……まだ鐘がなってないから、始めないのかな。

私はそう考えて時計を見ると、ちょうど鐘がなった。


「じゃ、力自慢の奴ついて来い。教科書取りに行くぞー」

「「「はーい」」」