「終わった」

「……そうか、早いな。写真は撮っていいか?」

「撮っていい」


私が許可を出すと、インスタントカメラをこっちに向けて写真を撮った。

海晴は出てきた写真をポケットから出したのりでプロフィールに貼り付ける。

うん……いいのかわからないけど、これで完成だね。


「これは食堂に貼っておく」

「わかった」

「……お前、十二歳なのか。学校はどこだ? ここから通えないなら、転校する必要がある」

「通ってない」


そう言うと、海晴は驚いた顔をした。

……別に通ってなくていいでしょ。


「……なら、ここの近くの学校に行くか? 新入生として入学できるぞ」

「うん、入学する」


私はうなずく。

……あ、でも学費はどうなる?