「どうぞ」

「……失礼する」


声をかけると、海晴が部屋に入ってきた。

手元に何かが書いてある紙を持っている。

……プロフィール?

私が疑問に思っていると、海晴が説明しだした。


「これを書いてくれ。所属してる奴はだいたい書いている」

「なんで?」

「所属したことを知らせるためだ。目立つところに貼る」

「わかった」


返事をして、紙を受け取る。

書くところは……いろいろある。

あ、そうだ。


「鉛筆ちょうだい。持ってない」

「……そうか。持ってくるから少し待ってろ」


そう言って、海晴は部屋を出て行った。

……書くところでも見て、待ってようか。

私が紙をテーブルに置くと、ご先祖様たちも集まってきた。