『美味しそうに食べてた、そんなに美味しい?』

「はい、とっても美味しかったです」

『ずるい……』

『そうね、ご飯を食べれないことがこんなに悔しいなんて……』


実弓様と円力華様は悔しそうな顔をして、私をうらやましそうに見る。

……そんな目で見られても、私は何もできない。

私が困っていると、寝室から優幻様が出てきた。


『ちょっと! なんでおいていくの~!』

『あら、寝室に戻ったのは優幻よ?』

『そう、優幻が悪い』

『そうだけど~……!』


優幻様は頬を膨らませて、円力華様と真弓様を睨む。

守羽様はそんな三人を見て、困ったように苦笑している。

……優幻様はこういうところが可愛いよね。

私がそう思いながら優幻様を眺めていると、寝室から天見様が起きてきた。


『おはよ~!』

「おはようございます、天見様」