ご先祖様の力を借りて。

電車に乗って、お屋敷に帰ってきた。

イルカショーはとても面白く、少し遠かったけど十分楽しめた。

その後も水槽をみたり食事をしたり、お土産屋さんで買い物をしたりもした。

お揃いのキーホルダーなどを買って、とても満足だ。


「……どうする? 夕飯まで時間があるが」

「なんでもいい」


私がそう言うと、海晴は少し困ったような顔をした。

でも、特にしたいこともない。

……あ、そうだ。


「海晴の部屋、行ってみたい」

「いいぞ、それくらいなら」

「うん」


頷いて、自分の部屋に向かう海晴についていく。

まだ行ったことがなかったし、せっかくなら行ってみたい。

どんな部屋なんだろうか……少し楽しみ。

ワクワクしながら歩いていると、海晴が扉の前で止まった。

そのまま中に入ったので、私も中に入ってみる。

部屋の中は黒と白の家具が置いてあって、物が少ない印象だ。

部屋の中を見渡しながら、荷物を置く。