「ふぅ……」


私は部屋にあったソファに座り、息をついた。

ご先祖様たちや家の人たち以外の人と話すのは久しぶりだったからか、少し疲れてしまった。

ご先祖様たちも静かにしてたし、初対面の人で緊張していたのかもしれない。

今は部屋の中でくつろいでいるし。


『すごい、このソファふかふか!』

「そうですね、ふかふかです」

『天見、うるさい。あっちでうるさくして』

『うん、わかった!』


天見様はうなずいて、向こうにあるソファでふかふかと遊び始めた。

天見様を注意した実弓様はそんな天見様を見ながら、私をいたわるように頭を撫でた。


『お疲れ、美霊』

「実弓様もお疲れ様です。また、よろしくお願いしますね」

『よろしく』


私は憑依を解除して、実弓様を開放する。

憑依中はずっと私と引っ付いていないといけないから、少し窮屈らしい。

実弓様はそのまま私の隣に座って、私に話しかけてきた。