ご先祖様の力を借りて。

「……ご先祖様たち、力を貸して」


ご先祖様たちは驚きながらも、憑依する。

もう憑依させることはできないはずだけど、全員を憑依させることができた。

それに、幽世にいたご先祖様たちも五人追加で来ている。

ああ、これが……術の限界を超えるってことなのか。

今ならなんでもできるような不思議な万能感、それに……

私は試しに結界を追加で三枚作る。

後一枚しか作れないはずなのに、作れてしまった。

やはり、ご先祖様たちの術も強くなっている。

これなら……この妖に、勝てる。

私は走りながら、お母さんの風の刃を二十つほど向かわせる。

ついでに雷華様の雷も向かわせる。

……いや、今なら上から降らしたほうがいい。

そう考えて、雨雲を使って雷を妖に落とす。

一瞬の光と音、さらに地面が揺れるほど大きな雷だ。

私と守る人たちは結界で守られているが、妖は守るものが何もない。

妖の様子を見てみると、あまり効いていない様子だ。

岩だから雷は効果が薄いのか?

そう予想して、いろいろな攻撃をぶつけてみる。

炎里(えんり)様の炎、泉水(いずみ)様の水、お母さんの風……風が一番効くかな。