ご先祖様の力を借りて。

「ガァアアアア!!!」


妖は叫んで、もう一度岩を投げてくる。

結界に弾かれたが、結界も壊れてしまった。

すぐにもう一度作り直して、後ろの様子を確認する。

……起きている人はいない、海晴も気絶してる。

どうするか……守るしかできない。

妖をちらりと見てみると、岩を作っているようだった。

どこから持ってきたのか気になっていたけど、作っていたのか。

ということは、岩系の特殊な力?

気をつけておかないと。

警戒していると、また岩を投げてきた。

結界が守ってくれたが、また壊れてしまう。

もう一度作り直すが……このままじゃどうしようもない。

妖を結界越しに睨んでいると、地面がゴゴゴッと揺れ出した。

妖の攻撃だ……何が起こった?

辺りを見渡すと、後ろに岩の壁ができていた。

それ以外に変化はない。

ここには海晴がいたはず……それに人たちもいない、どこに行った?

私は壁の上の方を見てみる。

そこには、海晴の頭が少し見えていた。