ご先祖様の力を借りて。

「……っ!」


やはり思った以上のスピードが出て、思わず声が漏れかける。

……でも、これでだいたいの速さはわかった。

次からは声が出ないはず……

もう一度走ってみると、今度は周りを見る余裕もあった。

私はその後も、いろいろ試してみる。

海晴のように、雷を固めて剣にできないかとか。

外を見ながら、雨雲を呼べないかとか。

雷を固めることはできなかったけど、雨雲は呼ぶことができた。

晴れていたのに、今は雨が降っている。

……どうしよう、傘を持ってきていない。

クラスの人も困っているし……やらなければよかった。

私は少し後悔しながら、外を眺めていた。

そんな私に、海晴が話しかける。


「……少しいいか? 大人から救助を頼むと連絡が来た」

「今?」

「ああ、先生に許可は取ってある」


そう言われて、先生の方向を見てみる。

先生は手を振って丸を作った。

私は海晴の方を見て、頷きながら言った。