ご先祖様の力を借りて。

少し怯えていたものの、順番に帰っていく。

最後には、愛摛が残った。

こちらをチラリと見て、話しかけてくる。


「えっと……お姉ちゃん、だよね?」

「……わかってたの?」

「ううん、さっき気づいた……今までごめんね」


そう言って、愛摛は気まずそうに下を向く。

別にもう過去のことだし、気にしてないけど……

それにしても、愛摛が謝るなんて……悪いことだとわかっていたのか。


「……別に、気にしてない」

「そっか、それならよかった」


私が言うと、愛摛はほっとしたように笑う。

私をいじめていた時と、だいぶ印象が違う……

いつも睨んで怒鳴っていたし……

不思議に思いながら愛摛を見ていると、今までのことを説明し出した。


「……私のお母さんが、お姉ちゃんのお母さんのことを嫌っていたみたいでね……いじめないと、怒られたの。それに一回、お母さんがいじめにいったでしょ? 私がいじめないと、お母さんがいじめにいっちゃうから……言い訳になっちゃうけどね」