ご先祖様の力を借りて。

「どうする? もう大遅刻だよっ」

「別の校門の場所も知らないし……休んじゃう?」

「そ、それはちょっと……」


四人は私に気づかず、焦っている。

……あれ、四人の中の一人、愛摛じゃない?

四人のうちの一人をよく見ると、愛摛だ。

そういえば避難させるんだっけ。

話しかけるとばれそうだけど、言っておかないと。

そう考えて、校門の中から話しかける。


「……今日は学園休み」

「えっ? 本当?」

「それなら時間無駄にしちゃった……」

「てかならなんで中にいるの?」


四人は不思議そうにこちらを見る。

……そんなことを聞いている暇があるなら、早く帰ってほしい。

そろそろ妖も出てくるだろうし……

私は周りを警戒しながら、答える。


「特別科の人は登校する」

「あ、そうなんだ」

「確かに、特別科の人だけが登校する日もあるって聞いたことある」

「なら早く帰ろー」