ご先祖様の力を借りて。

そう言って、天見様は憑依する。

別に何も言わなくていいのに、天見様はとても元気だ。

そのまま目を瞑り、術を使う。

学園の中では術を使っていけないけど、今は緊急だから許されるはず。

見えてきた妖は、何体もいた。

今は……学園を襲撃しているみたいだ。

近くに時計はない……時間はわからないね。

私は目を開けて、憑依を解除する。

ちょうどその時、先生が話し出した。


「じゃ、これから学園内に移動していくぞー」

「そうですね……グループごとに分かれて、学園を傷つけないように戦ってください」

「「「はーい」」」


学園を傷つけないように……ということは、妖だけを傷つけられる矢が使える、実弓様がいいかも。

実弓様に視線を向けると、頷かれた。

すぐに憑依させて、準備万端だ。

私は体育館を出て、校舎を歩く。

どこに妖が出るかな……さっき天見様の術で見たところに行こうかな?

そう考えて、校門に向かう。

校門に向かうと、そこには四人ほどの生徒が集まっていた。

どうやら、門が開かなくて困っているようだ。