「…で、何で嘘?」 草の上に寝そべりながら空を見上げて、 ボソッと呟いた。 「嘘じゃ…ないよ?」 和馬の言う通り。 彼女は“目立たない”ではなく“目立つ”方の分類だった。 それに彼女は“ただの演劇部員”ではなく、 “演劇部の主役” だった。