なんて、 僕が思うのはきっとこんな女の子に、 今まで出会ったことが無いから。 それか何か別の理由。 「私はいつか高宮くんが分かってくれればそれでいいよ、なんてね」 彼女はそう言うと立ち上がって、チラリとこっちを見る。 「行くね?」 その言葉通り、彼女の後姿はどんどん小さくなっていく。 …何なんだろう? 最初のよそよそしさは何処に? なんて思いながらも再び空を見上げた。