「親父、どこかに婿に出せばいいんじゃないか」
「あー残念。西園寺グループの娘さんにもフラれちゃってるから俺」
「……さすが失敗作だな」
「まあね」
なんだったらあんたがあの怪物を嫁にもらえばいい。
年齢も近いし、お似合いだと思うけど。
俺にはたぶん年下がいいんだ。
年下のくせになぜか芯が通ってて、まっすぐ言葉を届ける以外の方法を知らないような、そんな子が。
「でもさ、俺なりに……やってたんだよ」
なんとか回してただろ。
抗争にならないようにひとりでいろんなトコ片付けてたし、矢野やジローにもそこまで尻拭いさせてない。
あんたとは違うやり方で世間に轟(とどろ)かせてたつもりなんだよ。
「おまえ、川内会をどうやって片付けた?」
やっと喋ったかと思えば、なんのことだよハゲ。
川内会とはちょっと面倒なことになりかけたものの、いつの間にか騒ぎは静まっていた。
この屋敷にも直接的に被害を加えられることもなく。



