「…それ、どう考えたって俺のほうが思ってるからね」
「……だい、すき」
「………それも俺のほうが」
どうしても避けられない別れのリミット。
私の人生では必ず付き物だった。
どうやらそれは今回も、らしい。
私たちを別れに繋げてしまう大きなきっかけは、知らないところでじわじわと近づいていたこと。
「…千里……さん……」
「待たせて悪い。矢野」
「目が覚めたことは聞いていましたが…、お身体のほうは大丈夫なんですか……?」
「本当はずいぶん前に覚めてたんだが、いろんなリハビリもあってな。…なんとか戻ってきたよ」
「そう…でしたか…。憂巳坊っちゃんもあなたの代わりに───」
「どうでもいい。どうせあいつはもう、お役御免だ」
雲雀会の本当の若頭が、満を持して帰ってこようとしているなんて───。



