白石 芽依side
校舎内に入って教室へと向かうと、私の親友である桜田 小春(さくらだ こはる)が高く結った髪をなびかせながら私に駆け寄ってきた。
「芽依、おはよー!」
「おは──こっ、小春・・・急に抱きつかないでよ」
会って早々に飛びつくように抱きついてきた小春をよろめきながら受け止める。
小春はいつもこうだ。
おかげで体感が鍛えられてきたよ・・・。
少し困っていると、小春からスンスン・・・という音が聞こえてくる。
「ん・・・芽依、シャンプー変えた?なんか、匂いいつもと違うんだけど」
「え?別に変えて──」
“変えてない”
そう言おうとした時、昨日はアパートではなく兵頭組のお風呂に入ったことを思い出す。
そうだ、いつも使ってるシャンプーとは違うの使ってるから匂いも違うじゃん!
小春に兵頭組に居ることがバレちゃう!
「あー、うん!!変えた変えた!!」
変えたというか、いつもと違うのを使ったと言う方が正しいんだよなぁ・・・。
そんなことを考えながら、何とか誤魔化す。
小春は嘘に敏感だけど、一応嘘は言ってないし・・・バレないよね・・・?
シャンプーが変わったのは確かだし。
「ふぅん・・・でも、私この匂いも好きだな〜」
「そ、そう?良かった」
良かった・・・上手く誤魔化せたみたい。
ホッと胸を撫で下ろす。
小春、こういう時めっちゃ鋭いからバレるんじゃないかってヒヤヒヤしたよ・・・。
「それよりさ、さっき校門前に超イケメンな教師っぽい人がいたらしいんだけど、新任教師かな?」
「え!?・・・さ、さぁ?」
私に抱きつくのをやめて樹さんについて聞いてくる小春に曖昧に答える。
すみません・・・その人、兵頭組の若頭です。
なんて言えるわけもないし、下手に嘘つくとバレちゃう。
余計なことは言わないでおこう。
「私はその人見てないんだけどさ、隣のクラスの子が超イケメンだって騒いでたのよ」
「へ、へぇ〜・・・」
あの一瞬ですっかり人気者になっちゃってるな、樹さん。
本人は気付いてないけど、相当モテそう。
いや、気付いててあえて気にしてないのかな?
「なに?芽依興味無い?」
「興味ないって言うか・・・」
「まぁ、すぐにわかるよね!新任教師だったら挨拶あるだろうし!」
「そ、そうだね」
ルンルンと期待している小春に曖昧に返事をする。
ごめんね、小春・・・その人、新任教師じゃありません。
そんなことを思っているうちに、授業が始まった。
校舎内に入って教室へと向かうと、私の親友である桜田 小春(さくらだ こはる)が高く結った髪をなびかせながら私に駆け寄ってきた。
「芽依、おはよー!」
「おは──こっ、小春・・・急に抱きつかないでよ」
会って早々に飛びつくように抱きついてきた小春をよろめきながら受け止める。
小春はいつもこうだ。
おかげで体感が鍛えられてきたよ・・・。
少し困っていると、小春からスンスン・・・という音が聞こえてくる。
「ん・・・芽依、シャンプー変えた?なんか、匂いいつもと違うんだけど」
「え?別に変えて──」
“変えてない”
そう言おうとした時、昨日はアパートではなく兵頭組のお風呂に入ったことを思い出す。
そうだ、いつも使ってるシャンプーとは違うの使ってるから匂いも違うじゃん!
小春に兵頭組に居ることがバレちゃう!
「あー、うん!!変えた変えた!!」
変えたというか、いつもと違うのを使ったと言う方が正しいんだよなぁ・・・。
そんなことを考えながら、何とか誤魔化す。
小春は嘘に敏感だけど、一応嘘は言ってないし・・・バレないよね・・・?
シャンプーが変わったのは確かだし。
「ふぅん・・・でも、私この匂いも好きだな〜」
「そ、そう?良かった」
良かった・・・上手く誤魔化せたみたい。
ホッと胸を撫で下ろす。
小春、こういう時めっちゃ鋭いからバレるんじゃないかってヒヤヒヤしたよ・・・。
「それよりさ、さっき校門前に超イケメンな教師っぽい人がいたらしいんだけど、新任教師かな?」
「え!?・・・さ、さぁ?」
私に抱きつくのをやめて樹さんについて聞いてくる小春に曖昧に答える。
すみません・・・その人、兵頭組の若頭です。
なんて言えるわけもないし、下手に嘘つくとバレちゃう。
余計なことは言わないでおこう。
「私はその人見てないんだけどさ、隣のクラスの子が超イケメンだって騒いでたのよ」
「へ、へぇ〜・・・」
あの一瞬ですっかり人気者になっちゃってるな、樹さん。
本人は気付いてないけど、相当モテそう。
いや、気付いててあえて気にしてないのかな?
「なに?芽依興味無い?」
「興味ないって言うか・・・」
「まぁ、すぐにわかるよね!新任教師だったら挨拶あるだろうし!」
「そ、そうだね」
ルンルンと期待している小春に曖昧に返事をする。
ごめんね、小春・・・その人、新任教師じゃありません。
そんなことを思っているうちに、授業が始まった。



