🍞 ブレッド 🍞 フィレンツェずニュヌペヌクずパンず恋ず倢ず未来の物語【新線集版】

 むングランドの貎族であるサンドりィッチ䌯爵はケント州サンドりィッチのモンタギュヌ家が1660幎に授爵(じゅしゃく)したのが始たりで、その4代目がゞョン・モンタギュヌだった。
 圌は倧のトランプ奜きで片時もゲヌムを䞭断したくなかったこずから、片手で持っお食べられる食事を考えおいたずころ、サンドりィッチを発明したのだずいう。

「よっぜどのギャンブル奜きだったのね」

「食べる時間を惜しむくらいにね」

「でもだからこそ、このサンドりィッチがあるのよね」

「そういうこず」

「必芁は発明の母っお蚀うけど本圓ね」

 ひずしきりサンドりィッチ䌯爵を肎にしたあず、フロヌラがもう䞀぀のサンドりィッチに手を䌞ばした。
『サむコロステヌキずチェダヌチヌズのサンド』だった。

「チェダヌずクレ゜ンずステヌキの組み合わせっお初めおだわ」

 手に持っおしげしげず芋぀めおいるず、「ガブっずいっおみお」ず促されたので、「お蚀葉に甘えお」ずかぶり぀いた。
 するず肉汁がゞュワっず出おきお、そのあずから゜ヌスの旚味が芆いかぶさっおきた。

「凄い。おいしすぎる。でも、この味぀けは䜕」

 するずりェスタは、「赀ワむンベヌスにガヌリックパりダヌず醀油を混ぜたものよ」ず少し自慢げな口調になった。

「醀油」

「そう。ちょっずオリ゚ンタルな感じになっおいるでしょ」

「うん、絶劙」

「でしょ。正真正銘の日本補の醀油だから味が締たるのよね」

「本圓。あ、日本に行きたくなったな」

 フロヌラは1䞇キロ近く離れた日本に思いを銳せるように遠くに芖線を投げた。

「あんなこずがなかったら行けおたのにね」

「そうなの。地震ず接波に加えお原発事故たで起きるなんお信じられない。それもわたしが行こうずしおいた矢先に」

 フロヌラがゆらゆらず銖を振るず、「ニュヌスで芋た原発事故の映像はショックだったわ。ガス爆発によっお原子炉を芆う建屋の倩井ず壁が吹き飛ぶなんお信じられないわよね。その䞊、燃料棒が露出するなんおあり埗ないず思ったわ。廃炉には40幎以䞊かかるそうだし」ず心情を察するようにりェスタの衚情が曇った。

「䞀生行けないのかな」

「さあ、どうかしらね」

 2人は歯圢が぀いたサンドりィッチに芖線を萜ずしお同時にため息を぀いたが、それを払拭するかのように「んん」ずくぐもった声を出しおりェスタが話題を倉えた。

「早く食べお、デザヌトにしたしょう」

「そうね」

 暗くなっおいるだろう衚情を䞀掃しおサンドりィッチの残りを䞀気に食べたフロヌラが「食べるのに䞁床いい枩床になっおいるず思うから取っおくるわね」ず務めお明るい声を出すず、「私ぱスプレッ゜を甚意するわ」ずりェスタが远随した。