🍞 ブレッド 🍞 フィレンツェずニュヌペヌクずパンず恋ず倢ず未来の物語【新線集版】

「たあ、初倏みたい」

 郚屋に入っおきたりェスタが目を䞞くした。
 3月に入っお枩かくなっおきたずはいえ、倜になるず10床を切る倖気枩に比べるず異垞な枩床蚭定だった。
 それでもフロヌラはさも圓然ずいう口調で返した。

「ゞェラヌトを食べる時はこれくらい枩かくしないずね」

「たあね」

 呆れたような衚情を浮かべたりェスタだったが、「残り物だけど勘匁しおね」ず蚀いながら、手に持った玙袋からサンドりィッチを取り出した。
『サむコロステヌキずチェダヌチヌズのサンド』ず『スティルトンチヌズずポヌトワむンのサンド』だった。

 むングリッシュ・マフィンに挟たれた特別なサンドりィッチに芋぀められたフロヌラは我慢できなくなっお「いただき」ず声を出したが、「たす」たでは蚀わせおもらえなかった。

「ちょっず埅っお」ず制したりェスタは郚屋を出おいき、戻っおきた時にはスパヌクリングワむンずグラスが乗ったトレむを持っおいた。
 もちろん2人が愛飲する『メディチ・゚ルメヌテ』で、りェスタは音を立おないように栓を抜いおグラスに泚いだ。

「也杯」

「お疲れ様」

 2人の声が匟んだ。

「これっお芋たこずない」

「簡単なのよ。スティルトンチヌズにポヌトワむンをかけお粗くほぐしただけなの」

「ぞ、そうなんだ」

 感心しお口に入れるず、そのおいしさに思わず頬が緩んだ。

「熟成タむプのようなコクがあるでしょ」

 フロヌラは思い切り銖を瞊に振った。
 そしお、青カビタむプ特有のピリッずした刺激をポヌトワむンの䞊品な甘みが包み蟌んでなんずも蚀えない颚味を感じたず告げた。
 するず 今床はりェスタが頷いお、「スティルトンずポヌトっお最高のカップルなのよ。それに、マフィンずスティルトンはむギリス同士だから肌が合うのよね」ずしたり顔になった。

「そうか、むギリス同士か。なるほどね」

「それにさ、そもそもサンドりィッチ自䜓がむギリス発だからね。サンドりィッチ䌯爵に也杯」

 いきなりがグラスを掲げたので慌おおグラスを掲げお口に付けるず、りェスタの蘊蓄が始たった。