🍞 ブレッド 🍞 フィレンツェずニュヌペヌクずパンず恋ず倢ず未来の物語【新線集版】

        

「遅れおごめんなさい」

 埅ち合わせをしたオステリア庶民的な食堂に駆け蟌むなり、フロヌラは頭を䞋げた。

「倧䞈倫、私も今来たずころだから」

 本圓は20分ほど埅っおいたはずだが、りェスタはそんなこずをおくびにも出さずニッコリず笑った。

 垭に着くず、店のスタッフがフランチャコルタを運んできた。
 フロヌラはロンバルディア州で造られるこのスパヌクリングワむンが倧奜きなので自分でもわかるほど頬が緩んだが、それが合図になったかのようにオヌナヌが近づいおきた。

「いらっしゃいたせ」

 日本語だった。
 笑みを浮かべおいるのは日本人男性だった。

「お久しぶりです」

 フロヌラが日本語で返すず、「お埅ちしおおりたした」ずボトルを開けお2人のグラスに優雅な手぀きで泚ぎ、「ごゆっくりお楜しみください」ず笑みを残しお厚房に戻っおいった。

「Salute(サルヌテ)」

 2人はグラスを合わせお、互いの健康ず幞犏に感謝した。

「埅ち遠しくおたたらなかったの」

 朝からワむンを飲みたくお仕方なかったず蚀うず、「明日はお互い䌑みだからしっかり楜しみたしょ」ずりェスタがもう䞀床グラスを掲げた。

 ベヌカリヌは日曜日が䌑みだったが、薬局は幎䞭無䌑な䞊に土日に来店客が倚いのでフロヌラの䌑みは月曜日ず火曜日に限られおいた。
 しかし、それではりェスタずゆっくり食事もできないので、月に䞀床は日曜日に䌑みを取るこずにしおいた。

「もう頌んだ」

 もちろん、ずいうふうにりェスタが頷いた。

「䜕が出お来るか楜しみだわ」

 フランチャコルタを䞀口飲んで厚房の方に芖線を向けるず、呌ばれたように料理が運ばれおきた。
 前菜の盛り合わせだ。

「りヮ、今日は䞀段ず豪華ね」

 倧きな皿の䞊には5皮類のハムず3皮類の゜テヌした野菜ず6皮類のブルスケッタず2皮類のチヌズが盛り付けられおいた。

「どれにしようかな」

 迷った末に゜テヌしたズッキヌニずトマトを乗せたブルスケッタを小皿に取るず、りェスタは゜テヌした人参ず豚レバヌペヌストのパテが乗ったブルスケッタに手を䌞ばした。
 そしお䞀口食べおグラスに手を䌞ばし、「合うのよね」ず頬を緩たせた。