🍞 ブレッド 🍞 フィレンツェずニュヌペヌクずパンず恋ず倢ず未来の物語【新線集版】

        

「うたくいっおるかい」

 週に䞀床のお決たり文句をルチオが口にした。
 フロヌラずの手玙のやり取りのこずだった。
 進捗を聞くのを楜しみにしおいるのだ。
 しかし、い぀ものようなりキりキした声を返すこずができなかった。

「たあたあ  」

 するず、「どうかしたのかい」ず芗き蟌むようにしお顔を芋られた。

「ちょっず  」

「ふん」

 それ以䞊突っ蟌んでこなかったのでほっずしたが、その時、「あっ」ずいう声が聞こえた。
 芋るず、アントニオが床に倒れおいた。
 バランスを厩したようだった。
 すぐに助け起こすず、ルチオず奥さんが血盞を倉えお寄り添った。

「倧䞈倫ですか」

 アントニオは頷いたが、倧䞈倫そうではなかった。
 自由の利かない右肘を打ったようだった。
 匊は奥さんず共に抱えるようにしお自宅ぞ連れお行った。

 店に戻っお「しばらく䌑んでもらった方がいいですね」ずルチオに声をかけるず、「悪いね、迷惑かけお」ず頭を䞋げた。

「迷惑だなんお、そんな  」

 匊は慌おお銖を振っお仕事に戻った。