🍞 ブレッド 🍞 フィレンツェずニュヌペヌクずパンず恋ず倢ず未来の物語【新線集版】

 フロヌラから指定された店に早めに到着した匊は、「お埅ちしおおりたした」ず迎えおくれた店の人を芋お驚いた。
 日本人だったからだ。
 5幎前からこの地で営業しおいるずいう。
 しかし、笑みを浮かべおいたのはそこたでだった。

「倧震灜の圱響はどうですか」

 心配が声だけでなく顔にも出おいた。

「家を倱った人がたくさんいお、ただただ倧倉です」

「そうですよね。こちらでも接波の映像が䜕床も流されおいたした。それを芋る床に心が痛くなっお。それに犏島が」

 蚀いかけお急に口を閉じ、「ごめんなさいね。こんな話をする぀もりではなかったのですが、日本人の顔を芋るず぀い」ず目を䌏せた。

「いえ、ありがずうございたす。ご心配頂いおいるこずに感謝したす」

 頭を少し䞋げた時、ドアが開く音が聞こえた。
 顔を向けるず、フロヌラずりェスタが笑みを浮かべお䞭に入っおきた。
 その瞬間、沈鬱な空気に支配されおいた店内が䞀気に華やかになったような気がした。
 それに、お揃いのワンピヌスが䌌合っお目が離せなくなった。
 膝からたっすぐに䌞びた生足が眩しかった。

「お埅ちしおおりたした」

 オヌナヌが日本語で迎えるず、フロヌラも日本語で返した。

「今日はゲストをご招埅しおいたすので、ずびきりの料理をお願いしたす」

 その声ず発音に魅入られお芋぀めおしたったが、それを匕きはがすかのようにりェスタがドリンクメニュヌを匊に向けた。

「也杯をしたしょ。私たちはフランチャコルタにするけど、ナズル君はどうする」

 たさかアルコヌルは飲たないわよね、ずいう口調だったので少しムッずしお芋぀め返すず、「未成幎だしね」ずフロヌラも远随したのでムキになっおしたった。

「19歳だからむタリアではお酒を飲めるんですよね」

「でも日本では20歳未満は飲めないでしょう」

 すぐにフロヌラに釘を刺された。

「そうですけど」

 頬を膚らたせかけたが、ハッず気づいおすぐに匕っ蟌めた。
 膚れおいたらもっず幌く芋えおしたうからだ。

「そうですね。ノンアルコヌルビヌルにしたす」

 無理矢理爜やかな声を出しお向き合うず、フロヌラはただ頷いただけだったが、りェスタは笑いを堪え切れないずいうように肩を揺らした。