視線を感じて目線を上げるとさっきとは打って変わって冷たさはなくて優しくニコニコに微笑む優衣にパチリと目が合う。
光に反射して綺麗な髪がよりキラキラ輝いていて、不意に本物の王子様じゃないのかな、なんて錯覚してしまいそうになる。
「どうしたの。急にぽかーんとして」
「え、あ……な、んでもない」
無意識に優衣を見つめてしまっていたらしく、指摘されちゃって恥ずかしさで視線を外す。
曖昧な返事を不思議に思っているところ申し訳ないけど、まさか、かっこいいなって思ってたとか言えるわけない。
顔が真っ赤で体がホッカホカ。
この数分で熱でも出たんじゃないかと勘違いしたくなるぐらいには体が茹で上がってる。
頬を手で包み込んで熱を冷まそうと努力はするけどむしろ手が熱さに負けてしまうんじゃ。
「菫」
手をパタパタさせるわたしに静止させる声が聞こえて、「はい…」なんて声を出して小さく返事をしたら



