「………………」
少しだけ目を見開いたように見える優衣は小さく口をポカンと開けてわたしたちをみる。
そりゃぁーそうだよ。お茶を入れに行ったと思ったメイドが朝陽と手を組んで入ってきたら驚きもする。
優衣の座っているソファーの近くまで行くとスルッと腕はほどかれてわたしは自由にされる。
エスコートをされたのはわずか10秒ほど。エスコートと呼んでもいいのか怪しい程の時間。
わたしは特にいつもと変わらず、サイドテーブルにトレーを置いてお茶を淹れた。
「ストロベリーティーです」
そう言って二人の前にカップを置く。
そしたらいつも通り遠くで待機しておこうと立ち上がったとき。
「すみれ」
そう呼ばれて、優衣へと視線を向けると。
優衣の人差し指がトントンっとソファーを叩く。優衣の意図が一瞬分からなくてポカンとしてしまって、視線を上げて目が合う。
もしかして、座れって言ってる?
……いや、無理でしょ。
意図がわかって困惑していると楽しそうな朝陽の笑い声まで聞こえてきて、次は朝陽に視線を向けると
「せっかくだし3人で思い出話でもしようか」
そんなことを言い出した。



