近距離恋愛はむずかしい




「せっかくだし、お詫びの一環のお姫様扱いでエスコートしちゃおうか?」

「なんでエスコートなのよ」

「今日、優衣にエスコートしてもらって車を降りたんでしょ」



なんでそんなこと知ってるんだ。

驚きと疑問で朝陽を凝視してしまう。



「そんな睨まないでよ。
ただ噂で聞いただけだから」



本当に誰がそんな噂を流しているのか。

またひとつため息が増える。



「優衣も菫に対する独占欲が強まってきてるね」

「独占欲??」



優衣がわたしに?

信じられない話すぎて頭がこんがらがってきた。

そんなわたしを朝陽は笑う。



「本当に菫は鈍感すぎるんだよ」

「朝陽が噂好きなだけじゃなくて」



そうわたしが軽く嫌味を言うもぜんっぜんダメージは受けずに笑っている。