むぎゅっ。
「んひゃっ??」
むにって、少しだけ力を入れているけど、少しも痛くない力加減でほっぺを引っ張られた。
「お仕置きね」
お、お仕置き……?
それは、どうゆうこと……?
右上に動かしたり、左に行ったり。されすがままにほっぺを引っ張られているわたしを見て吹き出すように笑い始めた。
そんな優衣は完全にこっちをからかう顔をしていて恥ずかしさで顔が赤くなる。
わたし、ご主人さまになんて顔晒したるんだろう………?
「かわいいものが見れた」
「かわ、っ……」
かわいい………?かわいいってなにが………?
わたしが………??? 面白いじゃなくて??
「しっかりとこうゆうのは断りなよ
菫にいいことないから」
「それは。がっ、頑張ります」
そう答えるとまた「ふっ」と笑い声が聞こえて優衣を見つめる。
「頑張りますってなんだよ」
た、確かになんだろう?
答えに困っちゃって、再びしょぼんと頭を下げたわたしに優衣は言った。
「手伝うよ」
「……っえ。優衣が…?」



