近距離恋愛はむずかしい




「どうして今川さんも一緒なの」

「今日は一緒に登校してきたとか」

「庶民なのにご両親のおかげで優衣さまと話せるなんて羨ましいわ」



優衣は学園の王子様。

美しい見た目に、世界トップ企業の御曹司。


そんな人を周りが放っておくはずなくて、優衣はいつも注目の的。



そんな人の専属メイドのわたしをよく思わない人は一定数いる。



流石にもう慣れたけどね。



少し離れた位置で、あくまでもメイドの距離で優衣の後を追いかけて、校舎に着く。


その間、優衣がこちらを振り向くことはなかった。