わたしが車からでたらすぐに手は離れていって、優衣は何事もなかったかのように校舎に向けて歩いていく。
わたし、今エスコートされた……?
何が起きたのか目では理解しているけど頭では全然理解できなくて、体が固まっていると優衣はとっくに先。
追いつこうと駆け足で近づくと、周りの声もコソコソと聞こえてくる。
「優衣様、本当にかっこいいわ」
「ほんとう、素敵ね」
「お近づきになりたいわ」
優衣の通り道を空けるみたいに、どんどん人が左右に分かれていって。
優衣が歩くとその道は自然とレッドカーペットに変わっていく。



