近距離恋愛はむずかしい




ショーウィンドウから顔を前方へ戻す。


あと少しで駅に着く。


カフェから歩いてわずか5分くらい。長いようで短かった時間が終わろうとしていて。



最後ぐらい自分を騙してみてもいいかも。



そう思って、胸を張って力強く一歩を踏み出したとき。



足元がピカッと光りだした。



「うわぁぁ〜〜!」



驚いて周りを見ると木の根本がオレンジ色にライトアップされている。



7時の合図だ。


7時になったらピカピカと光りだすあかり。



肌寒かったはずなのに、オレンジ色の光が寒さを飲み込んでしまったみたいに暖かくなる。