どうやらわたしの家系は代々神楽家の使用人として働いているらしい。 お父さんは筆頭執事をしていたり、お母さんは奥さまの専属メイドをしている。 そしてわたしは優衣の専属メイドだ。 あの大きな家の庭で二人で遊んだり、呼び捨てで呼んだり、二人で家を向け出して公園で遊んだり。 『どうかお許しください……!!』とか言って親が一生懸命謝ってたっけ。 メイドと御曹司 住む世界があまりにも違うことにはだんだんと気づいていった。 少しづつわたしから身分をわきまえて、メイドに徹するようになった。