声の方に顔を向けると。
つやつやの焦げ茶色の髪。
前髪から覗くきれいな茶色の目。
溢れ出る柔らかな雰囲気とは違って鋭い目つきで相手を睨んでいて。
手にはコーヒーとショートケーキの乗ったトレーを持っている。
1番驚くのは
白いブレザーにステラのエンブレムの付いた制服を着ていたことだった。
「彼女になにか用でも?」
ぶるりと震えたくなるほど冷たい声。
男たちもさすがに驚いたのか、するりと腕から手が落ちる。
「なんか用があって?」
もう一度念を押して男に聞いた。
「い、いや、何でもない」
「え?」
さっきまでのが何だったのか。
ビクリと体を震わせて男たちは逃げるように行ってしまった。



