「でもさーあんなにイケメンな幼なじみがいて好きになったりしないの?」
「好きとか以前の話というか」
「なによそれ」
好きになるとか以前に
優衣を幼なじみとして見たことないし。
昔は仲が良かったけど、それは昔。
今はすっかりとメイドとご主人様の関係ができてしまった。
そうなると………。
「どちらかというと従属?」
「はい?」
「好きよりは従属かな」
ぽかーんとした顔の咲奈から全身で『わからない』のオーラを感じる。
そんな咲奈を一旦放っておいて、右手でグラスを持ってカフェオレを飲もうとしたとき、もう空になっていたことに気がついた。



