「咲奈、これ大丈夫?」
「うん?
なにが??」
「だってほら、いろんな人に見られてるし」
周りをチラッてみると目が合う。
その瞬間逸らされて……
「やばい、目合っちゃったよ」
「お嬢様と目が合うとかなんかいいことあるかも」
ごめんなさい。
わたしはただの庶民なんです。
お嬢様なのはこちらのさな様です。
「ああーそんなの気にしない!」
「咲奈のそのメンタル見習いたいよ」
さすが社長令嬢。肝が座っておられる。
また咲奈はカフェオレを左手で持って一杯飲む。
さっきから左手ばかり動かして肝心のシャーペンを持った右手は全然動かない。



