私が抵抗しようと口を開く度に優衣の顔はどんどんニヤリと嫌な笑みを浮かべられていく。
これ、優衣楽しんでる!?
ここで私の悪い所が出ちゃう。
意地悪されたら強がっちゃう。負けず嫌いな性格。
「とりあえず!
わたしは行きます!」
そう言い切って、部屋を出ようとドアノブに触れる。優衣の言葉には絶対に惑わされない。そう誓って扉を開けようとしたとき。
「待って」
ぎゅっと……?
そんな声が聞こえたかと思うと、わたしの手首が大きな手によって包まれた。突然後ろに少し引っ張られた反動でよろけてしまう。
えっ、………?
えっ、何?
なにが起きてるの……?
背中いっぱいに優衣を感じる
少し動くと触れてしまいそうな。そんな距離。
「ゆ、ゆい……?」
「どこいくつもり?」
ただ困惑するわたしに柔らかくて、わたしを撫でるような声が上から降ってきた。
「どこっ、て……廊下に」
「なんで」
「えっと、邪魔かなって」
戸惑いながらそう言うと、手首を包みこんでいた手が離れていき、次はわたしの両肩に手が置かれた。



